ミックスボイスが出来ない人が必ず勘違いしていること 🎤
- vocolab2023
- 2 時間前
- 読了時間: 5分
今日は少し強めにいきます。💪
※この記事で書いていることは、VOCOLABでは昔から一貫して言い続けてきた内容です。
今回は、その考え方が感覚論ではなく、音声生理・呼吸生理の観点からも妥当であるという点まで含めて書きます。📚
ミックスボイスが出来ない人の多くは、才能がないわけでも、練習量が足りないわけでもありません。❌
ただ一つ、**理解の仕方を勘違いしているだけです。**💡
Q1. ミックスボイスって結局、何の声なんですか?🤔
よくある答えはこうです。
地声と裏声の間の声です
半分正解で、半分不正解。⚠️
ミックスは「声の種類」ではありません。
チェスト(地声)とファルセット(ヘッド)の切り替え付近で、結果としてそう聴こえる響きです。🔊
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
音声生理学では、ミックスという独立した声区(register)は定義されていません。
これは以下の研究で共通して示されています。📖
Titze, I. R. (2000). Principles of Voice Production. National Center for Voice and Speech.
Sundberg, J. (1987). The Science of the Singing Voice. Northern Illinois University Press.
声は
声帯振動様式(M1 / M2)
声門下圧(subglottal pressure)
共鳴条件(formant tuning)
の組み合わせによって決まるため、「ミックス」は独立した声の種類ではなく、状態の結果として知覚される音色に過ぎない、という扱いになります。✨
❌ 勘違い① ミックスは第3の特別な声だと思っている
ミックスを
特別な声 🌟
ある日突然できる技 ⚡
選ばれた人だけの声 👑
だと思った瞬間、迷子になります。🌀
ミックスは作るものではなく、そう聴こえる条件が揃った結果です。🎯
Q2. 地声と裏声を混ぜればミックスになるんですよね?🔀
結論から言います。
混ぜようとした時点で失敗です。❌
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
声帯振動は主に
M1(thyroarytenoid 優位)
M2(cricothyroid 優位)
という排他的な振動モードで起こります。
この区分は以下の研究で体系化されています。📚
Titze, I. R. (2000). Principles of Voice Production.
McCoy, S. (2012). Your Voice: An Inside View. Inside View Press.
構造上、「地声と裏声を混ぜるためのノブ」は存在しません。🎛️❌
ミックスに聴こえる声は、圧・閉鎖効率・共鳴条件が変化した結果です。📊
❌ 勘違い② 「混ぜよう」と操作してしまう
ミックスは操作ではありません。バランスの結果です。⚖️
混ぜようとした瞬間、
無理な閉鎖 😣
過剰な力み 💪😰
再現性のない高音 🎵❓
が量産されます。
Q3. ヘッドを作ってから閉鎖を足すのは間違いですか?🎵
答えは、やり方次第で正しくも、間違いにもなります。⭕❌
VOCOLABでやっているのは、閉鎖を操作することではありません。
壊れないヘッド側の出力を基準にして、
圧を上げすぎず 📉
無理に閉鎖を足さず 🚫
結果として地声感が残る ✅
ポイントを探っています。🔍
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
音声研究では、先に軽い振動状態(ヘッド側)を作り、声門下圧を急激に上げないことで、結果として閉鎖効率が上がることが示されています。📈
この考え方は、以下の理論に基づきます。
Titze, I. R. (2006). Voice training and therapy with a semi-occluded vocal tract. Journal of Speech, Language, and Hearing Research.
これは「閉鎖を作る」のではなく、閉鎖が起きやすい条件を整えるというアプローチです。🌱
Q4. ミックスって弱い声じゃないんですか?😟
結論はシンプルです。
弱いのではなく、無駄がないだけ。💪✨
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
プロ歌手の発声は、
空気消費量が少なく 💨⬇️
音圧は十分 🔊✅
という特徴を持ちます。
これは以下の研究で示されています。📖
Sundberg, J. (1974). Articulatory interpretation of the singing formant. Journal of the Acoustical Society of America.
Sundberg, J. (1987). The Science of the Singing Voice.
つまりミックスは、弱い声ではなく、エネルギー効率が高い発声状態です。⚡🎯
Q5. 喉を下げたり開いたりすればミックスに近づきますか?🤷
ほぼ意味がありません。❌
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
喉頭位置や咽頭形状を意図的に固定すると、筋緊張が増え、微調整能力が低下することが報告されています。😣
この傾向は、以下の研究で示されています。
Titze, I. R. (1994). Mechanical stress in phonation. Journal of Voice.
Rubin, J. S., Sataloff, R. T., & Korovin, G. S. (2006). Diagnosis and Treatment of Voice Disorders.
喉は操作対象ではなく、出力条件の結果です。📊
Q6. じゃあ、腹筋トレーニングは意味があるんですか?💪
これははっきりYESです。✅
ただし、いわゆる「腹筋運動」ではありません。🙅♂️
VOCOLABで重視しているのは、
腹横筋 🔄
腹斜筋 ↗️↘️
といった、息の圧を微調整するためのインナーマッスルです。🎯
ミックスが不安定な人の多くは、声帯以前に、圧の扱いが雑です。😰
かけすぎる ⬆️⬆️
抜きすぎる ⬇️⬇️
ON / OFF しかない 🔛🔚
この状態では、どんなに声帯を整えてもミックスは成立しません。❌
科学的補足(研究・論文ベース)🔬
音声生理学では、発声の安定性は声門下圧(subglottal pressure)の安定に強く依存するとされています。📊
この点は、以下の研究で明確に示されています。
Titze, I. R. (2000). Principles of Voice Production.
Hixon, T. J., Mead, J., & Goldman, M. D. (1976). Dynamics of the chest wall during speech production. Journal of Speech and Hearing Research.
発声時の呼気制御は、腹直筋ではなく、腹横筋・腹斜筋による持続的かつ調整的な活動が中心です。🎯
VOCOLABのVOCAL FIT™︎は、この研究知見に基づき、
声を出す前に 🔇
圧を扱える身体を作り 💪
その上で声を乗せる 🎤
という、音声生理学的に最も合理的な順序を採用しています。📝✨
まとめ 📝
ミックスは
作るものではない ❌
混ぜるものでもない ❌
操作するものでもない ❌
正しい条件が揃った結果、
「あ、これか」💡
と気づくものです。
VOCOLABでは昔から、ミックスを技として教えていません。🚫
それは流行ではなく、科学側の立場に立っているからです。🔬📚
これが、最短で、壊れずに、本物のミックスに辿り着く方法です。🎯✨
参考文献(References)📚
Titze, I. R. (2000). Principles of Voice Production. National Center for Voice and Speech.
Titze, I. R. (1994). Mechanical stress in phonation. Journal of Voice.
Titze, I. R. (2006). Voice training and therapy with a semi-occluded vocal tract. Journal of Speech, Language, and Hearing Research.
Sundberg, J. (1974). Articulatory interpretation of the singing formant. Journal of the Acoustical Society of America.
Sundberg, J. (1987). The Science of the Singing Voice. Northern Illinois University Press.
McCoy, S. (2012). Your Voice: An Inside View. Inside View Press.
Hixon, T. J., Mead, J., & Goldman, M. D. (1976). Dynamics of the chest wall during speech production. Journal of Speech and Hearing Research.
Rubin, J. S., Sataloff, R. T., & Korovin, G. S. (2006). Diagnosis and Treatment of Voice Disorders. Plural Publishing.



