YouTubeでボイトレしても上達しない、たった1つの理由
- 13 分前
- 読了時間: 3分
こんにちは、VOCOLABボーカルトレーナーのHayatoです。
「YouTubeでボイトレ動画を見て練習してるのに、全然上手くならない…」
そんな経験、ありませんか?
体験レッスンで来られる方の中でも多くいらっしゃいます
実は、これには明確な理由があります。
YouTubeのボイトレ動画は「万能薬」じゃない
YouTubeには素晴らしいボイトレ動画がたくさんあります。「高音が出る方法」「ミックスボイスの出し方」「声量アップのトレーニング」…検索すれば山ほど出てきますよね。
でも、ちょっと待ってください。
あなたの問題は、本当にその動画が解決しようとしている問題と同じですか?
高音が出ない理由は、人によって全く違う
例えば「高音が出ない」という悩み一つとっても、その原因は人それぞれ違います。
声帯筋の筋力不足で高音が出ない人
腹圧が弱くて支えられない人
余計な力が入りすぎて喉が締まっている人
声帯閉鎖が不十分な人
共鳴の使い方がわかっていない人
YouTubeで「高音が出る方法!」という動画を見て、声帯筋を鍛えるトレーニングをやったとします。
でも、もしあなたの本当の問題が「脱力できていないこと」だったら?
いくら声帯筋を鍛えても、喉がガチガチに固まっていたら高音は出ません。
むしろ、頑張れば頑張るほど喉を痛めてしまいます。
なぜ「診断」が必要なのか
医者に行ったとき、いきなり薬を渡されることはありませんよね。
必ず診察があって、何が問題なのかを見極めてから治療が始まります。
ボイトレも全く同じです。
「今、自分は何ができていないのか?」
この見極めができていないまま、ただトレーニングをしても効果は出ません。
声帯筋が足りない人に脱力のトレーニングをしても意味がない。 腹圧が弱い人に声帯閉鎖のトレーニングをしても意味がない。
ピンポイントで自分の弱点にアプローチできて初めて、上達が始まります。
YouTubeでボイトレが上手くいかない本当の理由
つまり、YouTubeのボイトレ動画が悪いわけじゃないんです。
問題は、自分に本当に必要なトレーニングが何なのかわからないまま、手当たり次第に動画を見てしまうこと。
声帯筋を鍛える動画
ミックスボイスの出し方
腹式呼吸のやり方
共鳴を使う方法
全部やってみるけど、どれも中途半端。結果、何も変わらない。
こういう状態に陥っている人が、実はとても多いんです。
まずは「自己診断」から始めよう
じゃあどうすればいいのか?
まずは自分の声の状態を正しく把握することから始めましょう。
高音が出ないとき、こんなチェックをしてみてください:
チェック1:喉に力が入っていませんか?
高音を出そうとするとき、首や肩に力が入る、喉が詰まる感じがする
→ 脱力が必要
チェック2:息が続かない、すぐに苦しくなる
→ 腹圧・呼吸のサポートが必要
チェック3:声がかすれる、息漏れする
→ 声帯閉鎖のトレーニングが必要
チェック4:力いっぱい出しても音程が届かない
→ 声帯筋の強化が必要
これは簡易的なチェックですが、自分がどのタイプに当てはまるかを知るだけでも、取り組むべきトレーニングが見えてきます。
最短で上達するために
ボイトレで最も大切なのは、正しい順番で、正しいトレーニングをすること。
声帯筋を鍛える動画も、腹式呼吸の動画も、それ自体は素晴らしいトレーニング方法です。
でも、あなたに必要なのは、そのトレーニングですか?
もし本気で上達したいなら、一度立ち止まって考えてみてください。
今やっているトレーニングは、本当に自分の弱点にアプローチできていますか?
この記事が、あなたのボイトレを見直すきっかけになれば嬉しいです。
VOCOLAB ボーカルトレーナー Hayato
「何を練習すればいいかわからない」という方は、一度プロに診てもらうのも選択肢の一つです。自分では気づけない問題点を、客観的に見極めてもらえます。



